「バタイユ入門」酒井健
さらっと流しながら読んだ。
バタイユの思想解説を期待していたが、ちょっと「入門」の意味合いが違い、
生い立ちの部分が強かった。
ただ、生き残る哲学や思想は、その人の生き抜いてきた環境や境遇が、
今のような豊かなものではないからこそ生まれるのである。
「知識ゼロからの哲学入門」竹田青嗣
カバーデザインは可愛らしくて少し恥ずかしいが、
中身は、30人の哲学者をピックアップした濃い内容。
「哲学なんて勉強して意味あんの?役立つの?」と周りからは言われそうだが、ではあなたが言うその「意味」「実用性」って何ですか?と返したい。
今の世の中、何が無意味で何が役に立つかなんてわかりますか?
単純に面白いと感じるから読む。
バタイユの「エロティシズム」は今後じっくり取り組んでみたい。
エロスを追究するって何かカッコいい。
「世界の宗教と戦争講座」井沢元彦
タイミング良く加筆された新版が出ていた。
危うく旧版を買うところだった。
なぜ、あの中東の人はそこまでして戦うのか?
神がそうしろと言ったからである。
なぜ、あの人たちは中絶を認めないのか?
妊娠は神の思し召しだと考えているからである。
日本人はこの宗教感覚を理解しなければいけないのだと思う。
「人の箸は使いたくない」
「縁起でもないことを言うな」
日本人はなぜこう言うのか?
「穢れ」と「言霊」の神道宗教が身に染みついているからだ。