「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

元サラリーマンで営業ではトップだったらしい著者。
ビジネスの世界で吸収した感性を味わえるかと思い、手に取った。


作中の出だしの部分や、小学生ではありえないほど大人びた言動に、
どうしても違和感を感じつつ、後半の現実にありえそうな猟奇的展開に、
京極夏彦の影響を見つけ、著者が透けて見えてしまっていることにがっかりしつつつも、一気に読んだ。


読了後、睡魔に負けて昼寝をしてしまい、
自分が人を殺して、死体を自宅に隠している気味の悪い夢を見た。


確かに好き嫌いは分かれる。
向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)